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マクラーレンホンダ 2016年もサイズ・ゼロは変えない
ホンダF1プロジェクト総責任者の新井さんのインタビュー記事です。
http://www.f1-stinger.com/f1-news/news/2015/12/19/058721.php
去年の成績は正直散々でした。
今のF1が簡単に勝てるようなレースではないことも分かってたし、
マクラーレンホンダというかつてのレジェンドがあるからこそ
「もしかしたら」というわずかな期待が
去年の結果に対してファンとして必要以上にがっかりしたのです。
でも僕は世間で多くの人がいうほどネガティブな感情はないです。
特にネットで見るような新井さんに対する非難の気持ちは全然ないです。
難しいのは誰しも分かってるので、
だからこその挑戦だからこれからもがんばって欲しいです。
2015年にホンダがF1に復帰するニュースが流れ
マクラーレンのサイズ・ゼロというコンセプトのもとPUの開発が行われました。
※PU・・・パワーユニット。エンジン・モーターを含めた出力装置の総称
サイズ・ゼロはエンジンをコンパクトにし、
リヤ周りの空力性能を向上させることで、
その方法としてホンダはV6エンジンのバンクの間にタービンを置くという
他のチームにはないレイアウトを採用しました。
やっぱりホンダはまわりとはちょっとチガウことをしてきたのかと
わくわくしたのを覚えています。
でもその代償としての苦労はたくさんあったようです。
前半は熱に苦しみ、
後半は信頼性・エンジン出力・MGU-H(エネルギー回生システム)
が課題と言っています。
サイズ・ゼロは勝つための手段で、それ自体が目的ではないので
すべての問題が解決したからといって結果がついてくるわけではありません。
だけどコンセプトとしては、別に奇をてらったわけでもなく
技術の進化の方向性として至極王道の手法だと思います。
なのでそれを2016年も続けていくことで
当然経験としての競争力も積み上がってくるし
その過程を見ていくのも楽しみの一つ。
僕が一番心配というか不安に思っているのは
ホンダF1撤退です。
正直そんなことを考えるには早すぎるとも思うけど
それはきっと突然のニュースになるので
これから数年で会社としての判断を急き立てられることもあるんじゃないか。
それだけが一番つまらない結果です。
ホンダの2016年の目標はQ3の常連になることだと言っていますが
もしそうなれば表彰台を期待しちゃいます。
そして今年が終わる頃に、
「ほとんどのレースでQ3に残ることができた。
来年こそは表彰台を目指す。」
そんな状況でも見方を悪い方に見ることもできます。
なのでホンダにはがんばって続けていって欲しい。
日本人ドライバーもいない、日本メーカーもいない。
日本にとってそんなF1は、マニアのスポーツになってしまう。
少しモータースポーツが好きな人でも面白いなんて思わないでしょ。
そうならないためにはやっぱり勝つことが重要ですね。
がんばれマクラーレンホンダ!